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続 アイボリーメタルグラスの理由(わけ) [アイボリーメタルグラス]

さて、また更新があいてしまいました。遂には2016年になってしまいました。
今年もゆっくりですが宜しくお願い致します。

さて、前回からの続きです。
結局普通の感じでメタルグラス系で行くことにしたのですが、
メタルグラスってだけなのはちょっと面白くないので、尾びれの色を変えようと思いました。

メタルグラスで思いつくパターンだと、ブルーグラスがあります。
しかし、ブルーグラスだといくつかデメリットがあります。

①半分しか出ない

②RRの個体とRrの個体の尾ビレの柄の表現に何か根本的な違いがある。

③尾ビレの尾筒寄りが黄色いと減点


①は、RRとrrで交配すれば100%出るのですが、どちらもRrを作出する為の選別をする自信がありません。

rrは真っ黒だから柄がどうのとか選別しづらいし、
RRの個体は②の理由でRrとして正解かわからないので選別がしづらい。
これでは、まったく作りやすくない。。。こりゃいかん。

②でいうと、Rrで青、と言うのは
・赤色抑制
・黄色ちょっと抑制
・表層の細胞が崩れ、反射が変わり青く見える
という話を聞いたことがあります。

最後の表層の細胞崩れるってのは厄介そうで、表層の細胞が崩れるということはその下にある色素細胞の見え方が変わるのか、もしくは色素細胞がキレイに整列できなくなるのか、どちらにしても柄が綺麗に決まらなそうです。
ぎちっとした芝目のブルーグラスやきっちり柄の決まったブルーモザイクが少ない理由がそれなのではないかと推測しております。
細胞が崩れるのが本当であれば、RR側でどんな表現を選べば良いRrになるか見当もつかないので、こりゃ厄介だな、となったわけです。
これがメスにも起きていると考えれば、Rrから生まれたメスを選別する際、柄がきっちり入っているメスを選んだら全部RRだった、というようなミスがありえるのではないかとも考えられます。万が一メスを選別して系統の表現を構築することになった場合、命取りです。


そしたら、Rrはやめておいて。。。
で、違う色を変える策として、アイボリーという手段となったわけです。


アイボリーというのは、特定の赤色素胞が赤くならなくなって赤く見えなくなるという話を聞いたことがあります。
要は色素の形はそのままで、色違いということのようで。
となれば、表層の細胞を壊したりしないので、RRiiとRRIIは柄の入り方ははさほど変わらないのではないかと考えました。
同じ腹から生まれてくるモザイクとアイボリーモザイクとブルーモザイクの柄の違いで、それはよくわかると思います。後追いの写真ですが、スペースショッカーと同胎のそれぞれがそんな感じです。コブラが絡んでるので全体に柄がしっかりしていますが、Rrは尾びれの柄が滲んで見えることが多いはずです。
IMG_3940.JPGIMG_3140.JPGIMG_3052.JPG

逆にいえば、“IIおよびIi”と“ii”が柄の輪郭が一緒であれば、初期に種親を選別していくのに“ii”ではない個体を選別するときにも、柄は見た目で判断することができるのではないかと考えられます。

そして、何よりアイボリーで揃ってしまえば、100%アイボリーが生まれてくるというのも大きい加点です。
我が研究所では管理できる個体数が少ないので、ブルーみたいな半分しか出ない交配だと“当たり個体”が引ける確率が格段に下がってしまうので、効率良く品種改良が進まないと予想されます。

まぁ、これはうちに限った話ではないので、最近あまり良いブルーグラスがいない理由なのかもしれないですが。

アイボリー因子は赤色素胞を変化させるとなると、黄色い柄のメタルグラスは白くなるのかという不安はありますが、まぁ、このへんはやってみてのおたのしみと。
うまくいけば、③の“尾ビレ根元の黄色”を完封できるかもという淡い期待を胸に・・・


さて、尾ビレの柄のお話になったので、次回は尾ビレに柄をどう入れるかを考えたあたりのお話を。。。
IMG_20150429_011544.jpg

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コメント 4

よこちゃん

なるほど~、いっぱい考えてやってるんですね~^0^
Rrのように半分しか出ない交配だと当たり個体が引ける確率が格段に下がってしまう、ってのは参考になりますね。
限られた水槽数で魚の絶対数も限られるわけですから、極力無駄は省きたいですものね。
こういう努力がこの水槽の数でも素晴らしいお魚を作り出してる訳なんですね(^^♪
アイボリーはグラスからゼブリナス拾わないようにアイボリーモザイクからですか?
先日、『こんな魚を作ってる新進気鋭のマドー原田くんてのがいるんだよ』ってCinnamonさんに教えておきました。
スぺースショッカーかっこいいって言ってましたよ♪

by よこちゃん (2016-01-22 21:14) 

マドーハラダ

よこちゃんさん

ありがとうございます。
やはり、増やしたいもの減らしたいものをコントロールしときたいなぁと。
あ、アイボリーはグラスからで、ゼブリナスは最初のグラスの尾筒が柄が無くのっぺりで、F1からしっかり柄が割れたので、それを意識してハイドーサル系のグラス入れた後も選別しております。あと、モザイクを使いたくなかった理由もありまして、それは次回のお話で。

なんと!あの有名なcinnamonさんに!
なんとも光栄でございます!
そして、そのスペースショッカーはRrだというオチで(笑)
by マドーハラダ (2016-01-22 21:52) 

がっぴ

設計図を書いて、それに見合った魚を手に入れて、結果を出す。
すごい。品種改良の究極の理想形だと思います。
グッピーが見えて、個体が見えて、結果まで見えてる。
この3つを揃える力があるとは、私も早くそのラインに行きたいです。
ところで、最後の写真は、このブログを見ている方への予習用ですか?笑
楽しみです。




by がっぴ (2016-01-23 16:41) 

マドーハラダ

がっぴさん
コメントありがとうございます。
めっそうもありません。私はがっぴさんに少しでも近づけたらと思っております。
私のグッピーに対する考え方で一次元変わったのががっぴさんのブログです。
妄想するだけでなく、突き止めるところまでいける人になりたいです。

ちなみに最後の一枚はがっぴさんが“コブラの上に赤”と書かれていたので、そういえば途中で出てきたなぁと思い載せてみました。ただそれだけです(笑)
by マドーハラダ (2016-01-23 22:02) 

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